詩 ポエム ある午後のひと時 言葉遊び
あっ!と、どこかで大きな声
どうしたことかのぞいてみると
大きなカップが粉々に
手が滑ってしまったの
砕けたカップは元には戻らず
新しいカップをもっていこう
ミルクと砂糖も忘れずに
ブラックにアメリカン
豆の香りが優雅に漂う
どこからか聞こえる軽快なジャズ
ジャズのリズムに身を任せ
すっかり忘れた今日のミッション
ステキな女性二人に挟まれ
時のたつのも忘れておしゃべり
柱の時計が時を打つ 時の音 いつつ
もう、5時なのか
少し疲れた、眠くもなった
君たちは疲れを知らないな
そんなことはありません
休みましょうと、誘っているのに
あなたはお話、止まらなかった
休みましょうと、言ってくれたか
言いましたとも、3回は
それは残念、気付かなかった
それでは、探してくださいませ
まだまだ、ゲームを続けましょうか
いやいや、望むは take a break
では、どうぞおうちの中で
外では風邪をひきましょう
外の空気はもう冷たい
もう、そんな時間です
君たち4度目を言ったかね
いいましたとも Time-out
では、ゆっくりとおやすみなさい
- Coffee break/ Take five/ Intermission/ Time-out / 休憩
詩 ポエム 夏の朝
透き通る青い海
白い砂浜がどこまでも続き
雲一つない青空から
太陽がほほ笑みかける
並みいるデッキチェアー
こんがり日に焼ける白い肌
サングラスに光もまぶしい
どのくらいこうしているかしら
傍らで光るシャンパン
キラキラ輝くグラスの泡
時が止まったよう
心地よさと程よい暑さ
もう一度オイルを塗りましょう
さらにジリジリ日焼けする
もうそろそろいい具合
それではイチゴ模様のサマードレス
ブルーベリーのドレスも綺麗
マーマレードもおしゃれだわ
はちみつ色した琥珀のドレス
あれやこれやとにぎやかに
早くしないとお待ちかねです
テーブルを飾るはウエッジウッド
こんがり焼けたお嬢さん方
席に着くのを待つばかり
※トースト ブレックファスト
詩 ポエム 雨の季節に
スロー スロー クイック
スロー スロー クイック
そして ターン
難しいね
いい線いっているのよ
スロー スロー クイック
スロー スロー クイック
そして ターン
スローは得意なんだ
クイックは難しい
びっくり驚いた瞬間よ
一瞬で隠れてしまうじゃない
素晴らしい瞬発力
がんばって
私は衣装替え
ブルーのドレスからピンクのドレスへ
さっきまではブルーだったね
変身は速いのよ
変心、ではないですか?
失礼じゃないかしら
すいません、ほんの冗談
練習に熱の入る二人
おりしも梅雨 雨の季節
ポツリ ポツリ と降る雨も
次第に土砂降り
雨だれがリズムを刻む
リズムに合わせて
ステップを踏む 二人
雨雲からのエール
アジサイの葉の傘から
空を見上げるカタツムリ
元気いっぱいのエール
張り切りすぎて
雨で大会を流さないで
と、二人のお願い
※ 紫陽花 と かたつむり 紫陽花の花言葉
詩 ポエム めぐり逢い
最近人気が急上昇
僕のことを知りたいかい
何でも教えよう
僕のことを
日焼けしたレンガ色の肌が魅力かな
何を言うんだ僕だって
親方様に一番近い
海から生まれた
絶世の美女
隣でいつも僕に微笑む
さぞ、さぞ、君たち、うらやましかろう
美しさなら負けません
そちらが神々しくも
美しいのなら
ナチュラル 自然な美しさ
私の美には 癒されましょう
ありとあらゆる人々が
大きさでなら負けないぞ
私が一番大きいのだ
ずいぶん多くの私のファンが
周りをクルクルまわっている
人気にかけてもひけは取らぬ
けれど僕の環にはかなうまい
こんなにはっきり くっきりと
見えるクリアでオシャレな環
この界隈で一番の 粋な奴だといってくれ
美人にリングのプレゼント
ティファニーでお茶でもいかが
僕らはハンディがありすぎる
親方様の顔も遠い
神様からの名前にかけて
僕らももっと輝いて見せよう
冥界の王よ あなたの分も頑張ります
数々の親切 ありがとう
ここで脱落 残念無念
けれど、心強いか8人衆
私もいつもと変わらぬ場所で
あなた方を見守っています
広い宇宙で巡り逢えた
これも何かのご縁かな
※ 火星、水星と金星、地球、木星、土星、 天王星と海王星、 冥王星
それぞれの英語名
詩 ポエム バラに魅せられて
赤いバラが咲き
少女が見つける
そっと顔を近づけると
野に漂う優雅な香り
バラが一輪
小さな惑星に少年と二人
こんなにバラが好きなのに
些細なことで口論
王子さまは困るばかり
赤いバラが咲いた
バラだけなのだ
微笑みかけてくれるのは
ギターをかき鳴らし 喜びは歌に
美しき赤と白のバラ
美しさゆえの争いか
いいえバラは争いませぬ
バラはただ時に身を委ねるだけ
腕いっぱいの大きな花束
赤いバラで顔も見えぬ
バラの数ほどの思いを込めて
愛する人に贈りましょうか
野に咲くバラの美しさ
心打たれた 一人の詩人
あなたを歌でたたえましょう
いついつまでも 美しく
※ 野ばら 星の王子様 バラが咲いた ばら戦争 バラの花言葉 野ばら
詩 ポエム 雲との再会
雲の兄さん
僕はそろそろ行くよ
名残惜しいな
雷君が仕事を始めた
下のほうでゴロゴロ
準備はいいか、と雷の声
僕は雲からひらりとジャンプ
両手を大きく広げて宙に舞う
スカイダイビング
パラシュートを開くのはまだ早い
カモメが一羽近づいてきて
カモメの背中に着地
やあ、そろそろ出番じゃないか
僕らも先を急いでいるよ、とカモメのあいさつ
急いだ方がいいぜ
と、カモメに返し
再びジャンプ
カモメの背中は遠ざかる
近づいてくる海
波も大暴れ
着水の準備はできた
さあ、広くて果てのない海よ
小さな僕を受け止めておくれ
なんて小さな僕なんだ
海の君とくらべたら
雨だれは海に溶け込み
再び、雲の元へと戻れる日を
首を長くして待っている
荒っぽい波と一緒になって
太陽をせかして急がせようか
詩 ポエム 秋の謎解き
みんなが好きな 誘惑の香り
甘くて ビターで ダークな香り
大人の秋の香りでしょうか
同じ香りを持つあなた
あなたはいったい誰なのですか?
ほろ苦いのか 大人の味わい
それでも甘く
ときに、お砂糖 ときに、ハチミツ
味わうことはできないけれど
あなたの名前を教えてほしい
人気があります
沢山の人に喜ばれて
バレンタインには引く手あまたの私
けれど、あなたはたたずむばかり
可憐に美しい立ち姿
太陽に弱いのです
体が溶けてしまいます
灼熱の日差しから私を隠して
太陽はあなたに微笑む、どんな時も
降り注ぐ日差しの中で輝くあなた
気難しいところもあるのです
何度も温度を調節しないと
すっきり、美味な私になれない
でも、あなたは従順です
風のエスコート 左へ右へ
Yes といえば No という
ああ といえば こう という
でも私とあなたは仲良くなれる
ウィンクするダークブラウンの私
優しく微笑むダークブラウンのあなた
チョコレートと
また一つ、恋 が始まる
※ 何度も温度調節‥‥チョコレートのテンパリング