言葉・もて・遊ぶ blog

言葉は奔放・・・うまく遊べているかしら (旧:Kororonの徒然日記)

詩 poem

詩 ポエム 言葉遊び     白の世界

純白の絨毯が広がる 絨毯なのにひんやりとした肌触り そっと足を下ろしてみる 次から次へと 絨毯に足跡つけて 怒られまいかと 始まりは小さな手の中だった 両手ですっぽり収まっていたのに どんどん どんどん 洋服着せられ こんなに着ぶくれしたものか 手を…

雪のつぶやき

空から白銀の粉が舞い降りて 木々の梢にとまって言うには これから皆さんを変身させましょう 純白の輝く木々の葉へ、と 空から白銀の粉が舞い降りる 家々の屋根で足を止め 皆さんにお化粧をして差し上げよう 粉砂糖をかぶったような お伽の国のお菓子の家へ…

詩・ポエム・言葉遊び     ”指” 物語

青い空にむかって 人差し指を突き出して この指とまれ と僕は言う 空色した蝶がやってきて 指の先に軽くタッチ ふわりとした瞬間の感触 蝶の行くてを目でおいながら くちびるへ運ぶ 人差し指 指を絡ませ 切る小指 どんな約束したのでしょうか 子どもはにこや…

詩 ポエム 言葉遊び       鈴の音リレー

白くて小さなベルが鳴る たくさんの白いベル 一度になって可憐な音を響かせる 故郷は寒い国なんだけれど 春がベルを鳴らす時 透き通る目に見えない壁 短冊が風に揺れるたび 優しい音を響かせて 涼を運ぶ 聞こえる耳にも心地よく 夏の終わりに 合奏が始まる …

ロシアの娘さん

大きな姉さん エプロン広げ歌を歌って準備を始めた 二番目に大きな姉さん ダンスをしながら卵を割る 三番目の姉さん かまどを熱く 熱さにたまりかねてタップ踏む 四番目の姉さん かまどに置いたフライパン たたいて、たたいてリズム取り 五番目の姉さん バタ…

あまずっぱい奇蹟

パルテルなイエロー シルクのドレスを着て 炭酸のドリンクにストローをさす 美しい人 爽やかな微笑みをこちらには見せず 僕はいつも 悲しい気分 クリーム色した 明るいイエロー 白のストライプ オシャレなドレス 美しくも甘い言葉の数々 でも、爽やかなほほ…

詩 ポエム 梅雨の季節に 5  ~七夕に寄せて~

星が降る 星は降り続け 降り続け 天の川は星でいっぱい いっぱいの星は 天の川からあふれ出て 宇宙のあちらこちらへ 散らばった星から 新たな星が生まれる 星で埋まった天の川 星をかき分け 星をかき分け ひとり少年が星の川を渡り 向こう岸へとたどりつく …

詩 ポエム  過ぎ去りし花の思い出

次第に空を曇らせ やがて空は見えなくなり 天蓋のごとく 頭上を覆う それでも 太陽は微笑み 空を曇らせたあなたも 微笑み返す やがて吹雪となり あなたは風と共に舞い 風と共に消える 残された木々からは やがて新緑が顔を出し 爽やかな緑の葉で あなたを覆…

詩 ポエム 梅雨の季節に 4

僕の目は冷酷そうなのか いじわるそうな眼をしているかしら 睨まれると 怖いかしら でも、小さな女の子は 喜んでくれたな 嬉しいって お母さんと一緒でね 三角笠に 丸く 丸く お母さん 何故、ヘビの目なのかしら この傘は 雨から 私を守ってくれる 優しく 頼…

詩 ポエム 梅雨の季節に 3

子供たちが水浴びをする プールで 海で 噴水にしぶきをあげて 小鳥たちが水浴びをする 水たまりで 川べりで 湖で 冷たい水で 体も気持ちも爽やかに 私達も水浴びをする 私達は動けないので 向こうからやってくる ほら 雲がやってきた 太陽を隠して 太陽もお…

詩 ポエム 梅雨の季節に 2

ドラムの音が響く 激しく壁を叩くように ダンサーは跳ねる 体をくねらす 頭を激しく降り 髪が振り乱れる ドラムの音が小さくなる ダンスの動きも緩やかになる 肢体を伸ばし 足を高く上げる クルクルと回転しては ピタリとポーズをとる ポーズをとったまま 動…

詩 ポエム 梅雨の季節に

ザ 間違えないでおくれ 僕は怒っているんじゃないんだ 僕は喜んでいる こんなに思い切り 音たてることができるなんて 一年の中で滅多にないことさ だから、音たてさせてもらうよ 嬉しくて仕方がないんだ ザー、ザー、ザー シ 間違えないでちょうだい 悲しん…

詩 ポエム   リングのうた

僕は堅いけれど 君は柔らかい 君は甘い 最近 僕も君も チョコレートと一緒だったり 抹茶と一緒だったり いろいろオシャレに忙しい それだけ僕らも美味しくなったということさ リング リング リング わっかと わっかが つながれば 鎖になる でも、僕と君は繋…

詩 ポエム   梢でダンス

白い純白のドレスの裾をひるがえし 紅いオシャレなリボンにヒール 華やかに踊っていた お嬢さん 踊りつかれて 一休み 暖炉の ”陽” は暖かく 窓から見えるは 茶色の梢 パートナーは 緑のスーツでユーモラスに丸く たわわに実る コロコロ転がり 実に素早い身の…

詩 ポエム   桜花に埋もれて

風が吹いて枝が揺れる時 桃色した大波が押し寄せる 薄いピンクに 色鮮やかな濃いピンク 桃色が織りなすうねり 桜の花びらが風に舞う 花曇りを越して 花の天井 青い空を覆う桜は 桜のガレリア 高級ブランド店が光る代わりに 青い川の流れが光る お洒落な人々…

詩 ポエム    ワルシャワの街で

どこからか聞こえてくる 優しいピアノの音 窓から差し込む日差しに もう朝ですよ、と 朝食の用意も整って ひかれるコーヒーの豆 香りも高く サイフォンは熱く コーヒーのしずくがドリップする 微笑みかける花に挨拶 庭の手入れをしましょうか 大きな窓を思い…

詩 ポエム    あるイタリアの風景

朝日を浴びて 学校が始まり みんな一斉に校長先生のほうを向く 今朝のお話は何でしょうか 夏が始まり 日射病には 気をつけて 水分補給は大切ですよ 鮮やかなサマーイエロー ヴィヴィドのグリーン スタイリッシュな制服 ときおりそよぐ風 なんて気持ちがいい …

詩 ポエム   ムラサキ模様

パープル パステルのシルク 紫の花のカーテンが揺れて 紫の走馬灯が回り 優しい灯に照らされるのは 藤の花を抱えた乙女 赤い帽子をかぶって 藤の花のドレス ゆっくりと体をくねらせ やがて情熱的にリズムを刻む ウエスタン・ウィステリア・ガール 一人机に向…

詩 ポエム   ローマの二人

小高いローマの丘の上 眼光鋭い武将二人 見渡す限りのローマの町 この広大なローマの町が 我々の物になるのだぞ 兄貴分が相棒に語る ふと目を転じれば 長蛇の行列 おや、あの行列は何だろう 違う、違う、私が前よ お前は俺の後ろだろう 順番を間違えるんじゃ…

詩 ポエム    兄さん、遊んで

朝から土砂降り雨が笑う 外で遊ぶと 子供が駄々こね 困った兄さん、雨にお願い けれども雨は笑うばかり 今は梅雨だよ 季節は Rainy それなら お菓子を焼いてあげよう 外が雨でも おうちの中には 甘い香りがいっぱいに広がる 兄さん、何を焼いているの チョコ…

詩 ポエム    ある午後のひと時   言葉遊び

あっ!と、どこかで大きな声 どうしたことかのぞいてみると 大きなカップが粉々に 手が滑ってしまったの 砕けたカップは元には戻らず 新しいカップをもっていこう ミルクと砂糖も忘れずに ブラックにアメリカン 豆の香りが優雅に漂う どこからか聞こえる軽快…

詩 ポエム   夏の朝

透き通る青い海 白い砂浜がどこまでも続き 雲一つない青空から 太陽がほほ笑みかける 並みいるデッキチェアー こんがり日に焼ける白い肌 サングラスに光もまぶしい どのくらいこうしているかしら 傍らで光るシャンパン キラキラ輝くグラスの泡 時が止まった…

詩 ポエム  雨の季節に

スロー スロー クイック スロー スロー クイック そして ターン 難しいね いい線いっているのよ スロー スロー クイック スロー スロー クイック そして ターン スローは得意なんだ クイックは難しい びっくり驚いた瞬間よ 一瞬で隠れてしまうじゃない 素晴…

詩 ポエム    めぐり逢い

最近人気が急上昇 僕のことを知りたいかい 何でも教えよう 僕のことを 日焼けしたレンガ色の肌が魅力かな 何を言うんだ僕だって 親方様に一番近い 海から生まれた 絶世の美女 隣でいつも僕に微笑む さぞ、さぞ、君たち、うらやましかろう 美しさなら負けませ…

詩 ポエム  バラに魅せられて

赤いバラが咲き 少女が見つける そっと顔を近づけると 野に漂う優雅な香り バラが一輪 小さな惑星に少年と二人 こんなにバラが好きなのに 些細なことで口論 王子さまは困るばかり 赤いバラが咲いた バラだけなのだ 微笑みかけてくれるのは ギターをかき鳴ら…

詩 ポエム   雲との再会

雲の兄さん 僕はそろそろ行くよ 名残惜しいな 雷君が仕事を始めた 下のほうでゴロゴロ 準備はいいか、と雷の声 僕は雲からひらりとジャンプ 両手を大きく広げて宙に舞う スカイダイビング パラシュートを開くのはまだ早い カモメが一羽近づいてきて カモメの…

詩 ポエム  秋の謎解き

みんなが好きな 誘惑の香り 甘くて ビターで ダークな香り 大人の秋の香りでしょうか 同じ香りを持つあなた あなたはいったい誰なのですか? ほろ苦いのか 大人の味わい それでも甘く ときに、お砂糖 ときに、ハチミツ 味わうことはできないけれど あなたの…

詩 ポエム   二人でお茶を

春爛漫 日差をいっぱいに浴びて 思い切り花びらを伸ばす 桜の花 伸ばしすぎて 日差しもさえぎる 花曇り 川べりにたたずみ 移る姿にナルキッソス 柳が揺れて 緑の姿を水に映す 美しいピンクのお嬢さん 一緒にお茶を 向こう岸に見える素敵なカフェ 優しく揺れ…

詩 ポエム   N.Y.の夜

ピンクのリボンをつけた白い猫 掟を破って しゃべりだす 歌を歌って見せますよ 透き通るような甘い声 歌手の名前はキティといった 私はマジックを披露します 姿を隠して見せましょう みるみる消えるその姿 ニヤニヤ笑いの口元だけが 後に残るは 不思議のチェ…

詩 ポエム   トマト 遊び

トマト、ト・マ・ト Tomato to-ma-to ト と トの間にママを見つけた 真っ赤なドレスに 緑のエプロン これから何を作りましょうか スパッゲティが食べたいです トマトの香りも豊かなフレッシュ トマトがゴロゴロ トマトソース めんは堅めのアルデンテ 塩入れ…