言葉・もて・遊ぶ blog

言葉は奔放・・・うまく遊べているかしら (旧:Kororonの徒然日記)

チョコレートが甘くない!

今週のお題「チョコレート」

 

エクセレンス 90%カカオ

 

 

”良薬は口に苦し“ という言葉がある、文字通りの意味もあるし、含蓄のある意味もある、チョコレートの話のはずなのに、”苦い“ とはどういうことだ、と思われるかもしないが、その昔、今でいうチョコレートの祖先というものは、実に、苦くて、口に合わなくて、 とても、喜んで口にできるような ”味“ ではなかった。今では、食べすぎると虫歯になるよ、であるとか、カロリーとりすぎで体重また増えるよ、とか、糖分取りすぎで健康に悪いよ、とか、チョコレートは食べすぎてしまうほどやめられない味になっている、が、しかし、本来チョコレートの始まり、というのは、 ”薬“ として飲まれていたものであって、けっして、現在のように、甘くて、美味しいものではなかった。

 

お茶、も同じような生い立ちで始まる、本来、お茶の祖先も ”薬“ であった、お茶がまだ ”薬“ であったころ、果たしてお茶が苦かったか、飲みにくかったのかはわからないが、お茶が日本に伝わったころに日本には砂糖というものがなかったことや、現在、茶道で飲まれている ”抹茶“ という茶が、一般の人にはそれほど飲みやすいと思われていない事実を考える時、やはり、 ”薬“ としてのお茶も、チョコレートと似たり寄ったりの境遇にあったのではないか、と想像できる。

 

そんな、祖先は ”苦い良薬“ であったチョコレートも、ミルクや砂糖が加えられ、様々な改良がおこなわれた結果、現在では、実に美味で魅力的なスイーツに変身を遂げて、かつての ”苦い“ ”飲めない“ ”薬は嫌だ!“ といったような汚名(?)は返上されたかに見える。

 

チョコレートの原料ともなるカカオには、カカオポリフェノールという成分がたっぷりと含まれていて、これが、美容と健康にいい、と言われている。なので、現在でも、砂糖やミルク抜きで、カカオポリフェノールがたっぷり含まれていて、純粋にカカオオンリーで作られているか、又は、それに近いチョコレートは、甘味を感じることは期待できないが、美容と健康にいい、ということは確かだ。

 

明治 チョコレート効果カカオ95%大容量ボックス 800g

 

 

そこで、店頭でよく目にするようになったのが、カカオ70%、カカオ80%、カカオ90%、そして、ついにはカカオ100%のチョコレートが店頭にお目見えすることになる、どこのお菓子メーカーもこぞって販売している。筆者もこれら高カカオ分のチョコレートを買って食してみた、70%から100%まで、が、どこのメーカーのどの高カカオ分のチョコレートも、日本製のみならずどの国で作られたの高カカオ分のチョコレートも感じることは、やっぱり、”甘くない” ”苦い“ ”食べづらい“ ”食べられない!“ といった感想だった。

 

おそらく、欧米や日本で一般的にチョコレートに使われるカカオ豆の品種が苦みを伴うものなのだろう、おそらく、砂糖を減らせば、当然ながら、チョコレートの甘味は減るのだろう‥‥と、様々な理由はあると思うが、一つ言えることは、カカオ分の多いいチョコレートを食べることによって、昔、昔、薬として飲まれていた、良薬としてのチョコレートの祖先の味に近いものを、体験できるということか、もちろん、全く同じというわけにはいかないが。

 

 

ついつい購入してしまう、高カカオ分のチョコレート、これだけ甘味がなければ確かに良薬だったのだろう、と遥かな昔に思いを馳せながら、どうも、やっぱり、これ以上は無理、と思ったり、生クリーム買ってきて、チョコレートドリンクにしてしまおう、昔、チョコレートは食べるものではなくて飲むものだったではないか、など、勝手に屁理屈つけて、カカオがたくさん含まれているチョコレート、どうしたらお気に入りの味で食せるか、と、頭をひねる今日この頃。