詩 ポエム 夜のマント
しんと静まり返った穴倉の中
どんぐりに囲まれて
ねがえりをうつ小熊
シャケをくわえて跳ねまわろう
雪が溶けて 春が来たなら
一本足で
グラグラしないの
バランス感覚最高
そんなに鮮やかにピンクの羽で着飾って
フラミンゴは美しく眠る
じっと動かず目も閉じず
でも、何も見つめていない
大きな口と大きな歯をした ワニ
獲物をしとめる、目が覚めたなら
時が止まり
茨に守られて
静寂のカーテンで閉ざされたお城の中で
運命の王子様を待つ
お姫様 スリーピング・ビューティー
空には月がほほ笑み
星がウインクする
冬の夜も 春の夜も
一緒にステップを踏む
夜のマントは軽やかにひるがえる
静かに眠る皆さんへ
私を怖がらないで
闇の魔法使いからプレゼント
やがて訪れる素敵な目覚め
幸せな夢