言葉・もて・遊ぶ blog

言葉は奔放・・・うまく遊べているかしら (旧:Kororonの徒然日記)

2つのお気に入り、残念

 お題「#この1年の変化

 

手打ちのそばでこしがあり、味のとてもいい蕎麦屋があり、お店の雰囲気も悪くない、そば以外に、フグ料理も食べることができた、地元の牛を使ったステーキも自慢であった、小高い丘の上にあり、あたりに住宅は少ない、大手会社の研究所の敷地があたり一面、車をとばしてでもないと、なかなかアクセスしにくいかもしれない。

平日は、大手会社で働く人々のランチでにぎわっているのだろう、土曜日曜休日は、お店の評判を聞きつけた人々で、にぎわうことになる。

 

この店を利用して、フグ料理を食べたことがある、この店を利用して、何年も前に法事を行ったこともある、訪れるたびに、コシのあるそばを食すのが楽しみであり、何度も何度もリピートしていた、地元の牛を使ったステーキはまだトライしていなかった、なので、今度、食べてみようと思っていた矢先であった、店が閉店してしまった。

 

おそらく、コロナ禍のためであろう、コロナ禍の中、企業ではテレワークが推奨されて、多くの人が在宅勤務に仕事スタイルを切り替えている、ここにある企業も例外ではなく、従業員の多くがテレワークに仕事を切り替えただろうと想像される、コロナ以前は、お昼時になると、ランチを食べる会社の従業員でにぎわったと思われる、だって、この付近に、他に特別、ランチを食べることのできるお店は見当たらない、そんな丘の上の店なのだ、それ以外でも、コロナ禍の他の飲食店と変わることなく、コロナ前に比べたら、客足は当然のごとく減少したと思われる。

 

甘いものが大好きだ、ステキなお店、美味しいスイーツのお店があれば、見逃さない、お気に入りになれば何度でも何度でもリピートする、という筆者。天気の良いある日、散歩しながらサンサンと降り注ぐ、太陽の日差しを楽しんでいた、白い洋館風の建物が近づく。駅からはかなり歩かないといけないのである、どちらの駅からも、ちょうど駅と駅の中間にあり、ロケーション的には、ちょっと不利かしら、と思われる。が、歩き疲れた頃に、このお店にたどり着き、お茶を飲みながらケーキなどを楽しむことのできる、お店であった。

 

お気に入りは、オレンジのパウンドケーキ、ケーキの上をスライスされたオレンジがカバーして、さあ、どうぞ、味わってください、とショウケースの向こうから、美味しそうにささやきかける。頻繁にこのお店を訪ねているわけではないが、このパウンドケーキは、是非ともリーピートして、味わいたくなるような美味しさだった。

 

数か月後、やはり、ある晴れた日に、同じように、太陽の光ををサンサンと浴びながら歩いていた、確かこの辺、そろそろ、あの白い洋館風の建物が見えてくる頃、と、さらに、さらに、歩を進めていく、見えてきた、あのお店、が、遠目から見たらわからないけれど、近づいていくと何か変、ガラス越しに見えるお店の中は、何故か暗い、へんだな、さらに、さらに、お店に近づく、お店に入る門はガッシリと閉じられ、そこに貼り紙一枚。

 

去る、某月某日をもって閉店するとのこと、以前は明るく輝いていた店内は、どうなっているのかと思い首を伸ばしてみたものの、人影なく、門も閉じられ、閉店の理由はもろもろあると思われるが、コロナ禍がなければ、お店の閉店はなかったであろう、と感じつつ、確固たるお店の終焉も次第に実感、筆者には、あまりに唐突すぎた、閉店の知らせに、しばし門の前にたたずみ、白い洋館を眺めるばかり、あのパウンドケーキはもう味わえぬのか。

 

コロナ禍の中、倒産、閉店する会社や飲食店が後を絶たないというニュース、自身のお気に入りのお店もその波から逃れることはできず、ここに、お気に入り2軒の閉店を見る、“ここ一年で変わったこと” 、もちろんいろいろあるけれど、長年愛していた味が、もう味わうことができなくなったという ”事件“ も、ここに記しておきたい変化の一つ、お店をたたんだ方々が、どこか他の地で心機一転、再び自慢の味を作り出し、新たなファンを獲得してほしい、と願うばかり。

 

 

 

 

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