2021-07-03 詩 ポエム 梅雨の季節に 2 詩 poem ドラムの音が響く 激しく壁を叩くように ダンサーは跳ねる 体をくねらす 頭を激しく降り 髪が振り乱れる ドラムの音が小さくなる ダンスの動きも緩やかになる 肢体を伸ばし 足を高く上げる クルクルと回転しては ピタリとポーズをとる ポーズをとったまま 動かないダンサー 時が止まったのか つま先立ちになり 高く上げた足に 高く上げた手 指の先が動き 足も手もゆっくりと下がる 暗かった舞台が パッと明るくなり 万雷の拍手 ブラボーの声の中 頭を垂れるダンサー 激しかった雨も上がり 太陽は雲の間から微笑む 雨だれへの賛辞