言葉・もて・遊ぶ blog

言葉は奔放・・・うまく遊べているかしら (旧:Kororonの徒然日記)

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

詩 ポエム    めぐり逢い

最近人気が急上昇 僕のことを知りたいかい 何でも教えよう 僕のことを 日焼けしたレンガ色の肌が魅力かな 何を言うんだ僕だって 親方様に一番近い 海から生まれた 絶世の美女 隣でいつも僕に微笑む さぞ、さぞ、君たち、うらやましかろう 美しさなら負けませ…

詩 ポエム  バラに魅せられて

赤いバラが咲き 少女が見つける そっと顔を近づけると 野に漂う優雅な香り バラが一輪 小さな惑星に少年と二人 こんなにバラが好きなのに 些細なことで口論 王子さまは困るばかり 赤いバラが咲いた バラだけなのだ 微笑みかけてくれるのは ギターをかき鳴ら…

詩 ポエム   雲との再会

雲の兄さん 僕はそろそろ行くよ 名残惜しいな 雷君が仕事を始めた 下のほうでゴロゴロ 準備はいいか、と雷の声 僕は雲からひらりとジャンプ 両手を大きく広げて宙に舞う スカイダイビング パラシュートを開くのはまだ早い カモメが一羽近づいてきて カモメの…

詩 ポエム  秋の謎解き

みんなが好きな 誘惑の香り 甘くて ビターで ダークな香り 大人の秋の香りでしょうか 同じ香りを持つあなた あなたはいったい誰なのですか? ほろ苦いのか 大人の味わい それでも甘く ときに、お砂糖 ときに、ハチミツ 味わうことはできないけれど あなたの…

詩 ポエム   二人でお茶を

春爛漫 日差をいっぱいに浴びて 思い切り花びらを伸ばす 桜の花 伸ばしすぎて 日差しもさえぎる 花曇り 川べりにたたずみ 移る姿にナルキッソス 柳が揺れて 緑の姿を水に映す 美しいピンクのお嬢さん 一緒にお茶を 向こう岸に見える素敵なカフェ 優しく揺れ…

詩 ポエム   N.Y.の夜

ピンクのリボンをつけた白い猫 掟を破って しゃべりだす 歌を歌って見せますよ 透き通るような甘い声 歌手の名前はキティといった 私はマジックを披露します 姿を隠して見せましょう みるみる消えるその姿 ニヤニヤ笑いの口元だけが 後に残るは 不思議のチェ…

詩 ポエム   トマト 遊び

トマト、ト・マ・ト Tomato to-ma-to ト と トの間にママを見つけた 真っ赤なドレスに 緑のエプロン これから何を作りましょうか スパッゲティが食べたいです トマトの香りも豊かなフレッシュ トマトがゴロゴロ トマトソース めんは堅めのアルデンテ 塩入れ…

詩 ポエム  夜空のジェントルマン

夜の空を見上げれば 顎をとんがり突き出した 金色の紳士が にやりと笑う パイプの煙をモクモクと 吹き出しながら語ることには 僕にはフランスに友人がいてね そいつは僕みたいに輝くことはないんだけれど こんがり焼けたその美味しさで 多くの人を幸せにして…

詩 ポエム   マメ談義

雲一つない青い空 空を見上げる緑のさや 僕は空を見上げてた 大人になれば悩みも尽きない ついつい、下を向いてしまう なにをくよくよしているんだい 異国の兄弟は励ます horsebean みてごらん あそこに可愛い女の子 パステルに揺れる 華奢な体を 君の知り合…

詩 ポエム   ピンク色の祝福

皆さん集合してください ピンクのスカート翻し 走ってくる少女たち みんな顔を上気させ 期待で瞳を輝かせ さあ、センターを決めるのです センターはもちろん投票で 透き通る肌の銀色の少女 選ばれた誇りと喜び さらに顔を上気させ 頑張りますと、力強く 香り…

詩 ポエム    或る春の日

春うららか 澄んだ川のそばの土手 一面タンポポで埋まる 黄色いベッド 柔らかな日差しを浴びて ごろり寝転ぶ影二つ 気持ちがいいね 春の日差しは優しい うとうとしてしまう 寝てはダメだよ 君は海へ帰らなくては 大丈夫さ 川を下ればすぐに河口 母さんも、父…

詩 ポエム    待ちわびて  ~赤の物語~

イライラするリーダー 待ちわびる二人 全員揃わないと 出発できないよ なかなか到着しない仲間 バスが遅れているのよ 何か事故でもあったんじゃないか みんな心配 リーダーはやきもき 先に来た二人 お待たせしてすみません ずいぶん早く来てもらったのに そ…

詩 ポエム    赤い髪の少女  ~赤の物語~

少女は思う サンザシの花を髪に飾り 花の香りにうとうとしながら もう春がやってきたのね 昨日シロツメクサの小道で出会った 黄金色をした少年 春の精だったのかしら 籠いっぱいのサンザシをもらった 小川の流れをすくってみれば 冷たい手も ほんのり暖かく …

詩 ポエム   赤の物語 ~赤い靴を履いていた女の子~

赤い靴を履いていた おじさんに連れられてこの街へやってきた 赤く燃えるような髪をして 赤いスカートに白いエプロンをしているとき 可愛かった 空が楓で赤く染まる季節にも 空が夕焼けで赤く染まった時にも 女の子の赤い髪は 負けずに赤く輝いていた 誰より…

詩 ポエム  赤の物語 ~クリスマス~

暖かい国で生まれて 寒さも雪も嫌いだったのに 寒い季節で人気者になった 押しも押されぬ大スター ライバルはシクラメンか 今でも寒さは苦手なのに 顔を見せれば人が集まる 着ているスーツの色のせいか サンタクロースとおそろいで 寒い冬によく似合う 今日…

詩 ポエム   力自慢

突風が吹き抜け のれんがひるがえる 店先の風船をとばし 風船は空の彼方へ 風が吹いて カーテンを揺らす どっしりとした 緋色のカーテンなのに どれほどの強さで リビングルームを吹き抜けたか 風の一息で 帽子もとばされる 日傘を押さえて なびく金色の髪も…

詩 ポエム   ナンセンスお茶会

テーブルにスコーン ティーポットに 華やかなカップ ダークブラウンのお茶が注がれ ミルクは先だったかしら? それとも、後に? お茶がいつまでもホットなように ポットを包みましょう 優しく でも、しっかりと お客様が見えたようです お客様は4人 3人はおし…

詩 ポエム   風に誘われて

振り向くと 見つめる少女 目と目が会い 少女が手を振る 冷たい空気に触れて 顔が赤くなる 風に吹かれて 押し戻される ちょっといいとこ見せようと くるっと 前転 ひょいっと バック転 雀の歓声 木の枝の拍手 黄色い海だ 春の香りがする 一面に菜の花 忙しそ…

詩 ポエム   桃園の風景

あたり一面 桃色に染め上げられ 桃の花であふれる園 お内裏様とお雛様 二人静かに 散策される 桃の絨毯を踏みしめて ひらり 舞い落ちる花びらが かざした手の中に舞い降りて 見上げれば 桃の花が目に染みる お内裏様とお雛様 静かにお話しされながら 桃で埋…

詩 ポエム     Forget-me- not   忘れな草の告白

忘れな草が涙を流し 神様が彼女をなぐさめる 神様の優しい言葉 でも、泣きじゃくるばかりの 忘れな草 神様 私はひどいことをしてしまいました どうしたんですか 私のせいで一人の青年が川に流されてしまいました あなたのせいで ええ、私のせいで 忘れな草の…

詩 ポエム   妖精のささやき

淡く桃色のシルクのドレス お姫様はふと思う 鳥のように空を飛んでみようかしら いち、に、のさん 両手いっぱいにシルクを広げて 空の息吹を受け止める あちらこちらと揺れながら ふわりと着地 雲の上 甘い香りに包まれる あまりの甘さ 一口いただき 甘い綿…

詩 ポエム 言葉遊び :  頼んだよ ”君” たちに

ボールのように大きな君 日差しを浴びる 僕のこちら側 太陽と向き合って ますます大きくなる 固ゆで石頭の君 ぐつぐつ ぐつぐつ 爆発寸前だ 怒っているんだ 熱くて熱くて火を噴きそうだよ 誰かが君をひっかきまわしたに違いない 慌てふためき わけもわからず…