詩 ポエム 雲との再会
雲の兄さん
僕はそろそろ行くよ
名残惜しいな
雷君が仕事を始めた
下のほうでゴロゴロ
準備はいいか、と雷の声
僕は雲からひらりとジャンプ
両手を大きく広げて宙に舞う
スカイダイビング
パラシュートを開くのはまだ早い
カモメが一羽近づいてきて
カモメの背中に着地
やあ、そろそろ出番じゃないか
僕らも先を急いでいるよ、とカモメのあいさつ
急いだ方がいいぜ
と、カモメに返し
再びジャンプ
カモメの背中は遠ざかる
近づいてくる海
波も大暴れ
着水の準備はできた
さあ、広くて果てのない海よ
小さな僕を受け止めておくれ
なんて小さな僕なんだ
海の君とくらべたら
雨だれは海に溶け込み
再び、雲の元へと戻れる日を
首を長くして待っている
荒っぽい波と一緒になって
太陽をせかして急がせようか