詩 ポエム 二人でお茶を
春爛漫
日差をいっぱいに浴びて
思い切り花びらを伸ばす
桜の花
伸ばしすぎて
日差しもさえぎる
花曇り
川べりにたたずみ
移る姿にナルキッソス
柳が揺れて
緑の姿を水に映す
美しいピンクのお嬢さん
一緒にお茶を
向こう岸に見える素敵なカフェ
優しく揺れる柳
眩しく、さらに眩しく開く桜
桜からの返事のお手紙
手紙にいっぱいに ✖ の嵐
しだれる柳
肩を落とす後ろ姿に桜の声
川のほとりでかざしてみるのよ
言われるままに
見つめる水面
しょぼくれ柳が飛び上がる
驚いて、足を滑らせ、川に落ちそう
川いっぱいに ピンクのKISS
カフェのテラスを眺めてみれば
- ✖ 手紙の末尾などで使われるキスマーク