言葉・もて・遊ぶ blog

言葉は奔放・・・うまく遊べているかしら (旧:Kororonの徒然日記)

買い物は Post-it, ポストイット、スティッキー?

お題「#買って良かった2020

 

ジョン・レノン、ニューヨーク [Blu-ray]

 

 

ステイショナリー、文房具のことだ、駅っていう意味の英語、ステイションと、なんか似ている、関係あるのかな、あるんだ、”文房具“ と ”駅“ は関係がある、どんな風に関係があるか、それを言うと、英語のレッスンみたいになってしまう、なので、その謎解きは学校の先生に任せることにして、英語では ”文房具“ と ”駅“ は親戚同士ということをわかって、そして、そのステイショナリーの進化は目覚ましく、”駅“ と親類関係だったのもずっとずっと昔の話、今じゃどこで出会っても、お互い知らん顔、といったところ。今回は、そんな進化しすぎてしまった、ステイショナリーの話。

 

ポストイット、便利な事務用品だ、書類でもノートでも本でも、ちょっと印をつけておきたい、と思ったら、ペタペタ貼るだけ、最近は、スリムなプラスチックケースに入ったスティッキーもあって、持ち運びも便利、バッグの中に他の品々とごったに入れていても、大丈夫、ばらばらになって、バッグの中で散らばって、手が付けられなくなる、ということもない。

 

お馴染みのポストイットには、もう一つ名前があって、スティッキーともいう、本名を隠すペンネームのようだね。すっかり洗練された最近のスティッキーはお洒落で、スタイリッシュに変身しているので、すぐにはどれを買うのか決められない、まるで、流行のドレスを買うみたいに、どれにしようか、いろいろ迷う。

そんな、プラスチックのケースに入った、携帯便利なスティッキーを買った、そして、もっとも最近、そのスティッキーをペタリと貼り付けたのは、或る戯曲のセリフの一節にひっかかったからで、それは‥‥

 

   清原:私の中にはこの歳になっても、一人のどうにもならない子供が住んで

      いるのです。

   朝子:その子供を大切になさらなければいけませんわ。女が愛するものも、

      民衆が愛するものも、

      猛々しい立派な殿方の中のその穢れのない子供なんですわ。

      私はその子供におすがりしてお話いたします。

               

これは、三島由紀夫の戯曲「鹿鳴館」の中の、セリフの抜粋で、戯曲のかなでは清原、というのはかなり年配男性である。このセリフの何が引っ掛かったのかというと、筆者はたまたまジョン・レノンのファンで、この曲を作詞作曲した当時は、かなり年配になっていたジョン・レノンの「Woman」という曲もまた大好きで、この三島の戯曲のセリフを読んで、思い出したのだ、「Woman」という曲の中のこんな歌詞を‥‥

 

   Woman I know you understand/   The little child inside the man 

 

   (Woman, 僕は君が理解しているとわかっているよ、

                男の中には小さい子供が住んでいるんだと)

 

もちろん、三島の戯曲とジョン・レノンの歌詞の状況は、似ても似つかぬ状況であり、”子供“ と ”The little child” の使われ方の意味合いも、微妙に異なるのであるが、筆者がここで引っかかったのは、日本の文豪、三島由紀夫と世界の大スター、ジョン・レノンがともに、世の、わりといい年をした男性の中には “無垢で、小さな子供” がいるんだよ、と、言葉で、文字で、表現している点であり、もちろん、ただの偶然でありうるのだが、筆者はこのような偶然の一致を面白いと感じ、何かを読んでいてこのようなことを見つけると、かまわず、どんどん、スティッキーを貼り付けていく、という習慣がある。

 

というわけで、先ほどからスティッキー、スティッキー、と、あまり耳慣れない言葉を使っているのだが、要するに、ポストイットPost-it, 付箋のことで、最近手に入れた、”携帯用付箋“ の便利さに感心したこの”感動“を伝えたいと思った次第。小さな買い物、大きな感動、ということで、今回は小さな、小さな、スティッキー、Post-it, すなわち、付箋のお話でした。

 

 

鹿鳴館 (新潮文庫)

 

 

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