言葉・もて・遊ぶ blog

言葉は奔放・・・うまく遊べているかしら (旧:Kororonの徒然日記)

詩 poem

詩 ポエム  夜空のジェントルマン

夜の空を見上げれば 顎をとんがり突き出した 金色の紳士が にやりと笑う パイプの煙をモクモクと 吹き出しながら語ることには 僕にはフランスに友人がいてね そいつは僕みたいに輝くことはないんだけれど こんがり焼けたその美味しさで 多くの人を幸せにして…

詩 ポエム   マメ談義

雲一つない青い空 空を見上げる緑のさや 僕は空を見上げてた 大人になれば悩みも尽きない ついつい、下を向いてしまう なにをくよくよしているんだい 異国の兄弟は励ます horsebean みてごらん あそこに可愛い女の子 パステルに揺れる 華奢な体を 君の知り合…

詩 ポエム   ピンク色の祝福

皆さん集合してください ピンクのスカート翻し 走ってくる少女たち みんな顔を上気させ 期待で瞳を輝かせ さあ、センターを決めるのです センターはもちろん投票で 透き通る肌の銀色の少女 選ばれた誇りと喜び さらに顔を上気させ 頑張りますと、力強く 香り…

詩 ポエム    或る春の日

春うららか 澄んだ川のそばの土手 一面タンポポで埋まる 黄色いベッド 柔らかな日差しを浴びて ごろり寝転ぶ影二つ 気持ちがいいね 春の日差しは優しい うとうとしてしまう 寝てはダメだよ 君は海へ帰らなくては 大丈夫さ 川を下ればすぐに河口 母さんも、父…

詩 ポエム    待ちわびて  ~赤の物語~

イライラするリーダー 待ちわびる二人 全員揃わないと 出発できないよ なかなか到着しない仲間 バスが遅れているのよ 何か事故でもあったんじゃないか みんな心配 リーダーはやきもき 先に来た二人 お待たせしてすみません ずいぶん早く来てもらったのに そ…

詩 ポエム    赤い髪の少女  ~赤の物語~

少女は思う サンザシの花を髪に飾り 花の香りにうとうとしながら もう春がやってきたのね 昨日シロツメクサの小道で出会った 黄金色をした少年 春の精だったのかしら 籠いっぱいのサンザシをもらった 小川の流れをすくってみれば 冷たい手も ほんのり暖かく …

詩 ポエム   赤の物語 ~赤い靴を履いていた女の子~

赤い靴を履いていた おじさんに連れられてこの街へやってきた 赤く燃えるような髪をして 赤いスカートに白いエプロンをしているとき 可愛かった 空が楓で赤く染まる季節にも 空が夕焼けで赤く染まった時にも 女の子の赤い髪は 負けずに赤く輝いていた 誰より…

詩 ポエム  赤の物語 ~クリスマス~

暖かい国で生まれて 寒さも雪も嫌いだったのに 寒い季節で人気者になった 押しも押されぬ大スター ライバルはシクラメンか 今でも寒さは苦手なのに 顔を見せれば人が集まる 着ているスーツの色のせいか サンタクロースとおそろいで 寒い冬によく似合う 今日…

詩 ポエム   力自慢

突風が吹き抜け のれんがひるがえる 店先の風船をとばし 風船は空の彼方へ 風が吹いて カーテンを揺らす どっしりとした 緋色のカーテンなのに どれほどの強さで リビングルームを吹き抜けたか 風の一息で 帽子もとばされる 日傘を押さえて なびく金色の髪も…

詩 ポエム   ナンセンスお茶会

テーブルにスコーン ティーポットに 華やかなカップ ダークブラウンのお茶が注がれ ミルクは先だったかしら? それとも、後に? お茶がいつまでもホットなように ポットを包みましょう 優しく でも、しっかりと お客様が見えたようです お客様は4人 3人はおし…

詩 ポエム   風に誘われて

振り向くと 見つめる少女 目と目が会い 少女が手を振る 冷たい空気に触れて 顔が赤くなる 風に吹かれて 押し戻される ちょっといいとこ見せようと くるっと 前転 ひょいっと バック転 雀の歓声 木の枝の拍手 黄色い海だ 春の香りがする 一面に菜の花 忙しそ…

詩 ポエム   桃園の風景

あたり一面 桃色に染め上げられ 桃の花であふれる園 お内裏様とお雛様 二人静かに 散策される 桃の絨毯を踏みしめて ひらり 舞い落ちる花びらが かざした手の中に舞い降りて 見上げれば 桃の花が目に染みる お内裏様とお雛様 静かにお話しされながら 桃で埋…

詩 ポエム     Forget-me- not   忘れな草の告白

忘れな草が涙を流し 神様が彼女をなぐさめる 神様の優しい言葉 でも、泣きじゃくるばかりの 忘れな草 神様 私はひどいことをしてしまいました どうしたんですか 私のせいで一人の青年が川に流されてしまいました あなたのせいで ええ、私のせいで 忘れな草の…

詩 ポエム   妖精のささやき

淡く桃色のシルクのドレス お姫様はふと思う 鳥のように空を飛んでみようかしら いち、に、のさん 両手いっぱいにシルクを広げて 空の息吹を受け止める あちらこちらと揺れながら ふわりと着地 雲の上 甘い香りに包まれる あまりの甘さ 一口いただき 甘い綿…

詩 ポエム 言葉遊び :  頼んだよ ”君” たちに

ボールのように大きな君 日差しを浴びる 僕のこちら側 太陽と向き合って ますます大きくなる 固ゆで石頭の君 ぐつぐつ ぐつぐつ 爆発寸前だ 怒っているんだ 熱くて熱くて火を噴きそうだよ 誰かが君をひっかきまわしたに違いない 慌てふためき わけもわからず…

詩 ポエム  太陽の憂鬱

元気のない太陽 心配する友が言う どうしたの? 僕は北風君に勝った あの男の人のコートを脱がしたろう 冬の奴にも負けなかった 僕が顔を出したら春のお嬢さんたちは喜んでいたさ その通りだ 君は百人力だ かなう奴はいないよ でも、ダメなんだ 何がダメなん…

詩 ポエム  夜のマント

しんと静まり返った穴倉の中 どんぐりに囲まれて ねがえりをうつ小熊 シャケをくわえて跳ねまわろう 雪が溶けて 春が来たなら 一本足で グラグラしないの バランス感覚最高 そんなに鮮やかにピンクの羽で着飾って フラミンゴは美しく眠る じっと動かず目も閉…

詩 Poem     赤い実のゆくえ

赤い実がなり 冬の庭を飾る 花が眠る冬の庭で 寒さに耐えながら 明るく彩を添える 雨が雪にに変わる頃 凛と輝く 赤い実 そばに寄り添う梅の木 梅の木の枝にムクドリが休む 狙われた赤い実 一陣の風が吹き 風に揺れる梅のこずえ ムクドリは飛び立った 消えて…

詩  ポエム         レースの後には

一番は梅だった 速いなあと称賛の雨あられ 立春が過ぎたからね スタートの合図はしっかり聞いたよ 二番手は椿 淡いピンクのドレス 裾を軽やかに膨らませ 優雅にゴール お姫様なのに 勝負強いというかしら 三番手はモクレンか 三番手はジンチョウゲか モクレ…

詩 Poem    イルカの冒険

風に揺れる風鈴 糸が切れる 子供イルカは落ちる 海の中へ 初めての海 塩水が目に染みる 青に黄色に赤に お魚さん、初めまして 深く 深く イルカは潜る 僕と遊んでくれない 友達がいないんだ 初めての場所で たわむれながら トリトンとイルカは親友になる ク…

詩 Poem   空のキャンパス

カラフルな色鉛筆 色鉛筆を使って 青い空に虹を描いてみた 虹の橋 青い空は大きすぎて 虹の橋 一つだけでは とても とても 間に合わない 色鉛筆を握って 青い空に虹を描いてみた きれいな色した滑り台 滑り終わると 誰もかれも虹まみれ 色鉛筆を滑らせて 青…

詩 Poem    ロシアの娘さん

大きな姉さん エプロン広げ歌を歌って準備を始めた 二番目に大きな姉さん ダンスをしながら卵を割る 三番目の姉さん かまどを熱く 熱さにたまりかねてタップ踏む 四番目の姉さん かまどに置いたフライパン たたいて、たたいてリズム取り 五番目の姉さん バタ…

詩 Poem   スリランカからの訪問者

海の向こうから 日本に連れてきた 香り豊かな 異国の茶 アツアツのお湯が大好きで 数分もお湯につかっていると 美しいダークブラウンにゆであがる 長湯しすぎ? 少し湯ざまししましょう、と 真っ白な こちらも香り豊かな ミルク風呂につかってみる 冷たいミ…

詩 Poem     風に舞うイルカ

夏の風が吹く イルカが跳ねる リン リン チリリン 大きな親イルカが跳ねる 小さな子供イルカも跳ねる エーゲ海の青い波を追って 波の合間に見え隠れ 夏の風が吹き イルカは戯れる チリリン チリリン チリリン と 突風が吹く イルカは激しく風に舞い 大波に体…

詩 Poem     純白の子供たち

純白に丸々として アコヤガイの窓の隙間から 海の中をのぞく 何が見えるのかしら あちらの貝の窓からも こちらをのぞいている 同じように 純白で丸々した君 窓を大きく開けて そろそろと 外の世界へ飛び出そうか みんな準備はできでるかしら みんなどこへ行…

詩 Poem    桃の宴

ぼんぼりに明かりが灯る 桃の花を暗闇に照らす 五人囃子が音を奏で始め 照らされた桃の花がステップを刻む 酒杯がまわされ 宴はたけなわ 菱餅のだんだんが 赤、白、緑に輝く 赤い絨毯の壇上で お内裏様とお雛様 手に手を取ってワルツを舞う 最近覚えたウィン…

詩 Poem    バッカスの密かな楽しみ

空を見上げると 緑色した手まりが たわわに実る 沢山あるね そろそろいいかな 梯子をもって 青い実を摘んで 籠いっぱいの梅の実 静かに時がたつのを待つ 静かに 時が流れる ひそやかに熟成する 琥珀色した 美酒 気長に待って 幸せに酔いしれたいのなら バッ…

詩 ポエム  魔法の絨毯につれられて

冒険につかれたアラジンが 空飛ぶ絨毯に寝転んで 太陽の光を浴びる サン サン サン こうしてぼんやりしているのも悪くない 下のほうに見える海はきれいだ 青い波がうねっている ドブン ドブン ドブン ランプの魔王も疲れたろう 今はいびきをかいて 一休み 小…

詩 ポエム  赤の願い

お彼岸が近づくと 顔をのぞかせる 真っ赤に燃える 天上の花 曼殊沙華さん 曼殊沙華さん おばあさんに合わせて下さい 去年の夏に天国へ召された 七子ちゃん、元気そう おばあさん、会いたかったの おばあさんも 会いたかった 渡したいものがあったの 七子の作…

緑のボディガード

”頼りになる香り” どんな香? 香りで敵を撃退 誰も寄せ付けず 守ってくれる 安心して バラのつぼみは膨らみ 一枚 また一枚 黄金色のドレスが花開く 朝露の 輝くネックレス キラキラ イヤリング 虹色の指輪も忘れずに 安心のバラ 大きく 華麗に 微笑んで 黄金…